団員ブログ by 攻城団 団員による団員のためのブログ

🏯岩村城の冒険🏯

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今回初めてブログを書かせていただきます。団員の青海(おうみ)です。
「おうみ」と名乗ってますが滋賀県民ではございません。
関西在住ですが、戦国武将では伊達家が好きです。伊達政宗腹心の家臣、片倉小十郎景綱は生涯の推しです。どうぞよろしくお願いいたします。

攻城団の団員さんの中には知っている方が多いと思われますが、「信長の野望・出陣」という位置情報ゲームが昨年リリースされました。
内容を大まかに説明すると、自分が足を運んだ場所で合戦をし、領地を増やして自軍の武将たちを育てていく、「天下布歩」(天下のあらゆる場所を踏破する)を成し遂げるためにがんばるゲームです。

その中で、日本100名城、続日本100名城、名所・史跡、古戦場を登録できるというコレクター機能もあり今年は滋賀・岐阜・福井の3県を巡りチェックポイントを制覇するというイベントが開催されました。
チェックポイントの中には未攻城のお城がたくさん含まれていましたので、3県周遊はなかなかハードルが高いなと思ったのですが、なんとか制覇するために計画を立て無事に達成することができまして、その時の攻城の思い出は今年のお城めぐりの中でも一際心に残っています。
その中でも、今でも思い出すたびに感動が甦る、岩村城を訪れた時のお話をさせていただきたいと思います。

岐阜を訪れたのはGW真っ只中、彼氏と2人バイク旅です。
ちなみに運転するのは彼氏で、私は後ろでしがみついてるだけです(笑)
2泊3日の旅程で、大垣城・美濃金山城を経た明くる日、早朝から出発したはずが渋滞にも巻き込まれ城のふもとにある岩村歴史資料館の駐車場にたどり着くまでも遠い道のりでした。
バイクを降りていよいよ岩村城攻めの始まりです。歴史資料館で日本100名城スタンプ押下、地図を入手しいざ出陣。立派な門と太鼓櫓が士気を高めてくれます。

最初は舗装された広い道を歩き、徐々に山道へ、石畳の階段を登っていき気づけば木立の中にいました。木漏れ日が美しいです。

「一の門」を過ぎたあたりから壮大な石垣が見えてきます。山は一層深く、空気も一変します。城内に入ったのだなと肌でわかります。足元も石畳から土へ変わり、どんどん戦国時代にタイムスリップしていくような感覚になりました。ここからは没入感がすごかったです。
戦国時代の息吹に胸いっぱいになりながら進んでいくと「畳橋」の遺構に出会いました。

私は野面積みが大好きなので、思わず見惚れてしばらく佇んでしまいました。
苔むし、草木に覆われんとする石垣はそれ自体が幾年もの歴史をあらわします。ロマンを感じずにはいられません。感動のあまりため息が出ました。ちなみに、各案内板にはQRコードがついていて読み取ると当時の城郭をAR画像で見ることができます。

城郭の姿がイメージできると楽しさが倍増しますよね。しかし、感動するにはまだまだ早かったのです。
さらに素晴らしい石垣のメインストリートが私を待ってくれていました。
二の丸と本丸をつないでいるようです。

たくさんの石垣や遺構に見惚れては立ち止まり、息をのみ写真を撮る。
なかなか前に進みません。胸いっぱいで息が止まるかと思いました(笑)
なるべくゆっくり歩き、遺構を脳裏に焼きつけながら本丸の奥へ。
石垣と木立の間を抜けるとついに、見えてきました。

憧れの六段壁です。
岩村城はかねてより、行きたいお城としてマークしていたお城なので映像や写真で六段壁を見ていましたが実際に前に立ってみると風に乗ってやってくる土や草の匂いを五感すべてで感じることができ、格別にこみ上げてくる気持ちがありました。元あった高石垣を支えるためにこのような形になったと言われていますが、偶発的であれ、一段ずつ連なるその全景は圧巻の迫力で、今では石垣ファンを多数生み出しているといいます。

こんな石垣初めて見ました。なんというか、痺れました。
安土城や竹田城の野面積みももちろん素晴らしく、感動しました。
ただ、岩村城の石垣が他と違うのは自然と一体化し、山道の奥まで進んだ先に現れるロケーションや佇まいによって時代を遡る没入感にたっぷり浸れるところだと思います。

もしかすると、「日本のマチュピチュ」という例えは竹田城よりも岩村城の方がしっくりくるかも?と思うくらい古代遺跡という感じが溢れていました。
六段壁を越え進んでいくと、門跡が見えてきました。遺構がキレイに残っています。

本丸の石垣も草木に覆われて、ここはラピュタか? と妄想してしまうほどです。

本丸までたどり着き、岩村城攻めはこれにて完了です。
最初から最後まで感動しきりでした。帰りには六段壁を何度も振り返りながらまたゆっくり下山しました。下山した後は、城下町散策もしてきました。映画のロケ地にもなるほど、風情のある素敵な街並みです。

観光協会で御城印を入手した後は、美味しいグルメ探しです。
お昼時をとうに過ぎていたので(城跡でゆっくりしていたから)レストランはほぼ閉店だったのですが、テイクアウトで鹿肉フランクを販売しているお店を発見。鹿肉は肉質がしっかりしていて食べ応えがあり美味しかったです。

「岩村醸造」という造り酒屋さんでは「酒粕ソフト」をいただきました。
これもまた、ほんのり日本酒の香りがして上品な甘さで美味しいです。
岩村醸造さんは店内にイートインがあり、中庭は小さな日本庭園になっていて眺めながら飲食ができます。とっても癒されるのでオススメです。

岩村城の冒険はすべてが大満足でとっても良い思い出になりました。本当に行けてよかったです。
ちなみに彼氏はバイクの運転もあったため相当しんどかったらしく、「あんな遠いところ二度と行かん!」と言われてしまいましたが、また後ろにしがみついていつか行けたらいいなと思っています(笑)

攻城団に入って感じていること

「天下を目指すに生まれ時は関係ない」
これは信長の野望・出陣に登場する伊達政宗のセリフです。
とても勇気をもらった言葉なのですが、実は攻城団のみなさんと交流する中でも同じ感覚で勇気をもらっているなと最近考えています。

お城めぐりを始めた頃、とりあえず日本100名城の本を買って近場のお城から行っておりましたが、行ったこともない地方のお城は正直どうやって行くのか見当もつかず「本当に100ヶ所なんて達成できるのかな」と途方に暮れておりました。ところが攻城団に出会い、サイトの情報や団員総会に参加して団員のみなさんにたくさんの情報を教えていただき、「いつか行けたら」が「こうしたら行ける」に変わり、以前の私では考えられなかった遠方のお城もどんどん訪問できるようになりました。

岩村城もそのひとつです。お城めぐりを趣味にしたことで、こんなところまで来られたんだなぁと自分で自分に驚いています。
攻城団はお城めぐりを始めるのに、「生まれ時(年齢・タイミング)」は関係ないよと教えてくれました。いつから始めても、歴史を知ることは一生の趣味になるし、その後の人生をもっと豊かにしてくれます。2024年も天守のある・なし、知名度の高低織り交ぜてたくさんのお城を冒険し、楽しい思い出ができました。攻城団に出会えたおかげです。こうの団長、団員のみなさま、少し早いですが今年もありがとうございました。

2025年もみなさんの攻城が安全で楽しいものになりますように。
そしてまたお会いした時に、お城談義に花が咲くことを楽しみにしております!

   
この記事を書いた団員
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