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熊本県球磨郡湯前町にある湯前城跡ですが、2023年末頃から地権者の皆様の許可をいただきながら、民間有志によるハンドメイド整備を進めてまいりました。このたび、その第1期ハンドメイド整備の主要作業が終わりましたので、お知らせいたします。
今回の整備範囲ですが、別添地図「湯前城跡開拓範囲」の青で示している範囲のとおりです。緑のラインは開拓に先立ちまして整備した昔ながらの道になります。この範囲の放置竹林等を開拓し、湯前城跡の遺構を「見える化」しました。

今回の開拓範囲にある遺構としましては、櫓台、虎口、切岸、堀切、土塁、鬼門除け(推定)等があります。また、第二次世界大戦の末期には日本軍が本土決戦に備えて野戦築城を行いましたので、その遺構もいくつか残っています。城跡の遺構に関しましては、別添「湯前城跡に残る遺構」も参照されると、わかりやすいかと思います。陸軍関連遺構は赤で示しています。
湯前城跡は、人吉球磨地方における最大の「土の城」となりますが、史跡に指定されていません。ですから、公的な発掘等は行われておらず、各所に江戸から明治にかけての陶片類が散らばっています。(開拓メンバーのひとりである市房山神宮里宮の宮司が教育委員でもありますので、教育委員会には口頭で報告済みです。)
今後とも地権者様の許可をいただきながら開拓範囲を広げていく予定ではありますが、最大2人の作業人員で整備していますので少し時間がかかると思います。まだ城跡全体の4分の1程度しか整備できていませんが、お近くに来られた際はお立ち寄りいただけますと幸いです。
なお、お城めぐりに慣れた皆様なら言わずもがなかと思いますが、城跡ですので危ないところもあります。なにとぞ自己責任で十分にお気をつけください。
湯前城跡に残る遺構

















