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こんにちは。ばやしです。
昨年より行きたかった究極の土の城である茨城県の小幡城に行くことができました。
昨年の団員総会で狸親父さんにお城の情報を聞き、正月にやっていましたNHKの「日本最強のお城スペシャル」で紹介されていてその思いが一段と強くなりました。
全身筋肉痛になるくらいハードな行程になりましたが、目的を達することができましたので今後攻城される方のためにブログに記載させていただきます。
攻城計画
- 天気の良い日にレンタサイクルで現地に向かう
- 体力がつづく限り周辺の城も一緒に攻城する
攻城記録
色々調べた結果、石岡駅より15kmと距離はありますが、国道6号を行くと真っすぐ行けるので駅前の石岡市観光案内所でレンタサイクルを借りることにしました。
朝9時に申し込みをし、「小幡城」に行きたい旨を伝えると少し驚かれましたが、電動の距離が一番もつ自転車を用意してくれました。ただし30kmしかバッテリーがもたないことも教えてもらいましたので何とかエコ運転で行く決意をして出発しました。
地図上では石岡駅より小幡城まで6号線をひたすら北上するわかりやすい行程です。
ただ不安なのは自転車をこぐ体力と寒さの中でのトイレの心配です。
以前妻木城の攻城で30kmの工程は経験済みなので事前にGoogle MAPでシュミレーションをしてコンビニなどのトイレの場所や小幡城以外の城は確認しました。
行きはエコ運転で電動を使うことなく1時間10分で小幡城の駐車場に到着しました。車は2台ほど停まっていましたが帰りにはテレビの影響なのかこの駐車場に10台以上の車がありました。
いよいよ入り口にやってきました。看板に「究極の土の城をお楽しみください」と書いてあります。その入口奥の土塁から既に胸が高鳴ってきました。
案内板でルートをチェックします。矢印を見ると本丸まわりを一周して帰ってくるコースになります。
いきなり深い堀底でまわりの高い土塁に圧倒されます。
六の郭の掘切は行けないように立入禁止になっています。
二の郭下の堀底です。細い堀底と高い土塁が行く手を阻む構造になっています。
堀の深さ・土塁の高さは同じ茨城県の守谷城の土塁と堀を彷彿とさせました。
本丸が見えても屈折した堀底で迷路のようです。攻め手にとっては不安ばかりです。
本丸下の堀底は右側の土塁との間で両方から狙われます。
ただ上ばかり見ていると堀底は少しぬかるんでいて足元を見ないとすべります。
ようやく土塁の上に登れる階段近くまで来ました。
櫓跡に登ると堀底がまる見えです。ここの土塁は鉄砲用ではないと茨城町のホームページに書かれていましたが、弓矢でも十分に敵を狙えます。
櫓跡から細い土塁を通って案内板のところにやってきました。
この案内板でテレビでも紹介されていた小幡城の遺構の特長が明記されていて、この後ろ側が他の城には例をみない「変形武者走り」かと思うと感慨深くなりました。
ただ実際に見るとテレビで見るほどわかりやすくなく、くぼみが若干あり先は藪になって進めませんでした。
それでも堀底への攻撃にはてき面で、普段は隠れていて両側の堀底の敵を狙える点で素晴らしい防御施設であると感じました。
ここで案内板に明記のあった「折邪(おりひずみ)」という聞きなれない言葉が気になりました。
対岸の六の郭の写真を見てもわかりにくいですが、この城では「折邪」が多用されています。あとで調べてみると「あえて土塁と堀を折り曲げることで、外敵への攻撃面を増やす工夫」とありました。横矢掛かりと同じで素晴らしい防御機能であると感動した次第です。
攻城団でも青鳥城に遺構が残っていると団員のCLADさんの写真掲載がありました。2の郭北の折邪(おりひずみ)付近の土塁とのこと。
変形武者走りの場所より本丸に向かうと四の郭の前に案内板があり、小幡城には郭と郭を結ぶ通路として築いた土橋があったとのこと。ここも見どころの一つです。
堀底をぐるっとまわってようやく本丸の入り口にたどり着きました。中央の道はぬかるんでいます。
本丸は思っていたより広く土塁で周囲が囲まれています。
本丸奥に井戸の跡があり、落城時に悲しい言い伝えがあったと説明板に記されています。
本丸を出ても本丸と三の郭との間の堀底が続きます。
それを過ぎると今度は本丸と二の郭との堀底が続きます。まさに土の迷宮にいるようです。
ようやく元の入り口まで帰ってきました。まさに究極の土のお城でした。
まとめ
今回は究極の土の城小幡城を堪能できました。
この後駐車場までもどると小幡城にはトイレがないので、急いで北山埴輪遺跡公園のトイレまで自転車を走らせました。
近くのポケットファームにより常陸牛のコロッケを買ってほおばりながら周辺にあった飯沼城から竹原城、石岡駅近くの府中城をめぐりました。走行は予定より多く40kmを越えていて、最後は石岡の昭和風情の建物がある道を体力に限界を感じながら石岡駅に戻りました。
エコ運転しすぎてバッテリーは50%残っていましたが心は満足感でいっぱいでした。
長々と読んでいただきありがとうございます。
皆さんに是非この素晴らしい小幡城を訪城してもらえればと思い記載致しました。