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少し前のことになりますが、団員総会の翌週に「サイコロきっぷ」を利用して岡山・津山へ行ってきました。
最初に「サイコロきっぷ」自体についてコメントしておくと、ぼくのように大阪市外から利用すると難易度が爆上がりするので初めての方は要注意です(詳しくは最後に書きます)。
岡山で途中下車
1日目は岡山城へ行きました。
今回の「サイコロきっぷ」ではいくつかの目的地のうち「津山」が当たった場合にかぎり、岡山駅での途中下車が可能になります。これは新幹線から在来線への乗り換えが発生するからだと思いますが、お城めぐりの旅にはありがたいですね。
ちょうど岡山駅に着いたのが昼頃だったので、駅直結の「さんすて岡山」にあるラーメン屋さんで岡山名物(と書いてあった)「黄にらラーメン」を食べました。
ネットで調べると岡山はB級グルメとして岡山カレーというのを推してるようですが、駅近くにお店がなかったのでラーメンにしました。
岡山駅から岡山城への移動手段はバス、路面電車、レンタサイクルなどいくつかあります。
歩けなくはないですが、30分ほどかかります。姫路駅から姫路城(桜門橋)までが徒歩15分ほどなのでちょっと遠いです。
ぼくは路面電車のある城下町が好きなので今回も路面電車にしました。交通系ICカードも使えます。
(熊本、富山、豊橋など路面電車もバッジにできるかもしれませんね)
まずは後楽園から
前回(2011年)岡山城に来たときは寄れなかったので今回は後楽園も目的のひとつでしたが、向かう途中でみんながよくアップしている構図がありました。
この旭川越しの天守は画になりますね。
写っている橋は後楽園と岡山城(烏城公園)を結んでいる橋で、あとで渡ることになります。
後楽園はいわゆる「城外庭園」なので巨大だということは知っていたのですが、歩いてみるとその広さを実感できます。
園内に水田や茶畑まであるのは知らなかったですね。
さらにソテツも栽培していたそうで、たしかにソテツは贈答品になっていたので(二条城のソテツも佐賀藩・鍋島家から献上されてます)池田家もその目的で育てていたのかも。
園内にある鶴鳴館(かくめいかん)も「むくり屋根」の良い建物ですね。
ただこの建物は江戸時代のものではなく、昭和に山口県岩国市から移築されたようです。
有料で借りられるそうなのでここで団員総会などのイベントも開催できます。
(まあ岡山城は天守も借りられるので、いつか天守内での団員総会をやりたいですね)
続いて岡山城へ
リニューアル後、初となる岡山城です。
さっき見ていた橋から撮影しました。
これもよくアップされている構図ですが、五角形の天守台がよくわかる位置からの写真です。
宇喜多秀家が築城した当時の石垣が地中深くに残っているので見学できるようになっています。
月見櫓は江戸時代の建物で重要文化財に指定されています。
この廊下門は再建ですが、本丸との移動がでいる城主専用の通路として使われていたそうです。
ちょうどこの奥に天守がありますね。
岡山城本丸です。
天守の前の広場も当時は御殿がありました(天守内のジオラマでよくわかります)。
リニューアルしてさらにカッコ良くなった気がしますね。
天守内はほぼ撮影可能になっています(一部は撮影禁止)。
パネル、ジオラマ、出土品と展示物は充実しています。
昔はこの「城主の間」でコスプレ体験的なのができたような記憶があります。
目安橋から出るとネコがいました。
少し歩くと西の丸西手櫓が見えるコインパーキングがあります。
この櫓も重要文化財です。
写真のページに撮影場所の地図が表示されているので参考にしてください。
また路面電車で岡山駅に戻り、在来線で津山駅へ向かいます。
一日に何本か快速がありますが、ほぼ各駅停車です。所要時間は快速で1時間10分くらい、各駅停車でも1時間半ほどなので快速を待つくらいなら次の各駅に乗ったほうが早いです。
夜はホルモンうどん
前回(2014年)津山城に来たときもホルモンうどんを食べたのですが、とてもおいしかったので、今回も津山に泊まると決めたときから、夕食はホルモンうどんに決めてました。
事前にtoproadさんとしぇるふぁさんからオススメのお店を聞いていたのですが、駅から近い「和み」へ。
着いたときは満席でしたが5分ほど待ったら入れました。
頼んだのはホルモンうどん、ヨメナカセ、そずり鍋です。
メニューはtoproadさんがブログで紹介してくれていたのが参考になりました。あと「そずり鍋」については団員総会でも教えてもらいました。
お店を出て、ホテルに向かう途中、大きな川をわたります。この吉井川を外堀として利用していたそうです。
(東の宮川、西の藺田川(吉井川の支流)も天然の外堀だったようです)
ライトアップされている備中櫓と石垣が橋の上からもよく見えました。
ホテルに荷物だけ置いてそのまま津山城へ向かいます。
もう終わっちゃいましたが、訪問時はちょうど「2024津山城もみじまつり」の開催中でした。
二条城や姫路城の夜間入城とちがって(平日ということもあり)ほとんど人がいなくて撮影するには最適でした。
朝から津山城へ
翌日も朝から津山城へ行きました。
この森忠政の銅像がいいですね。
以前も来たので今回はあまり写真は撮ってないのですが、備中櫓は細部もきれいに作られていて素晴らしいですね。
今回の旅のもうひとつの目的が津山城の天守台チェックでした。
ごましおさんがレポートを書いてくれてますが、可児市で開催された三浦先生の講演会でこんな話があったそうです。
・正方形の天守が好きだったのはたった二人で、一人は藤堂高虎、もうひとりが森忠政だそうです。
・森忠政は、美濃金山城の天守、犬山城を建てたと認めたとすれば犬山城の天守もほぼ正方形、転封先の松代城の天守がもし建っていたとしたら正方形、さらに転封先の津山城の天守は完全に正方形だそうです。
津山城の天守台は見てるのですが、正方形だったかなと記憶が曖昧だったのであらためて確認しました。
真上からの写真があります。津山城は案内板は少なくて、ほとんどが石製の案内でした。
(板じゃないし、これをなんて呼べばいいんだ?)
団員総会の疲れも残っていたのもありますが、今回の目的は十分達成できたので京都に帰ります。
駅前にはいくつかレンタサイクルがあったので、衆楽園や「津山まなびの鉄道館」など少し離れたスポットまで足を伸ばしたい場合は便利だと思います。
各駅停車で岡山駅に戻り、また途中下車しました。
駅ビルに入っている大きなお土産売り場でいろいろ買えるのは助かります。
岡山駅は瀬戸大橋線で四国に行けることもあってか、ぼくが好きな一六タルトや山田やまんじゅうなど四国のお土産も買えました。
お土産といえば、きゃみさんさんから「津山は干し肉がオススメです」と聞いていたのですが、津山城のすぐそばにあるお店が定休日だったので、次回の楽しみです。
一泊二日の旅行でしたが、地元グルメを味わい、お城も満喫できたので良い充電になりました。
おまけ
今回使った「サイコロきっぷ」は「大阪市内」発着という条件なので、京都から向かう場合はまず大阪市内までの切符を別途購入しなければなりません。
ぼくの場合、
- 京都から新大阪まで新幹線の切符を買う(もちろん乗車券も)
- 新大阪駅でいったん改札を出る
- サイコロきっぷの切符を受け取る
- サイコロきっぷで再入場し、新幹線で岡山駅へ
という感じで向かいました。帰りも同様です。
追加料金がかかるのはぜんぜんいいのですが、この新大阪駅で一回出なきゃいけないのが正直めんどくさかったです。
サイコロきっぷは先に指定席を予約する必要があるので、もし事前に新大阪から岡山までの新幹線を予約していれば京都駅で切符を受け取って、同じ新幹線に京都駅から乗れば新大阪駅で下車することなく、乗り換えなしで岡山まで行けたかもしれません。
ただしその場合も新大阪で座席の移動は発生するはずなので、やっぱりめんどくさいです。
京都も新大阪も券売機は外国人観光客で行列ができているので(みどりの窓口はそれ以上にすごい)、発券に時間がかかることも覚悟しておく必要があります。
ぼくはそれもあって事前に決めるのを諦めて、京都から新大阪に向かう新幹線の車中でサイコロきっぷの指定席を予約しました。
そんなわけで大阪市外からの利用はけっこうめんどくさいのですが、平日に旅行できる人にとってはかなりお得なので、たとえば浮いたお金で大阪市内に前泊するのもいいかもしれませんね。