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みなさんこんにちは、黒まめです。
大阪道の駅めぐりで、南河内の「ちはやあかさか」と「かなん」の2駅に行こうと思ったのですが、城沼にどっぷりはまった(笑)黒まめですので、ここは城めぐりもからめなくっちゃね。
南河内といえば、「楠公さん」で親しまれる楠木正成。というわけで、楠木七城のうち未攻城の「金胎寺城(こんたいじじょう)」と「嶽山城(だけやまじょう)」を合わせて攻めてきました。
さあ、どんなドライブ旅になったのか、ご覧ください。
まずは、千早赤阪村へ
「千早赤阪村」って、大阪府唯一の村だってご存知でした?
そこにある道の駅「ちはやあかさか」(表紙写真)は「日本一かわいい」と自称する小さな道の駅ですが、大阪府下第一号の道の駅なんですよ。道の駅マニアの方はぜひ訪れてみてくださいね。
小さな道の駅には、村の産品の野菜がいっぱい。
2Fにはカフェがあり、棚田の風景を見ながら軽食が楽しめます。これは、特産のいちごのパフェ(期間限定)です。
(写真は2019年に初めて訪れた時のものだけど、今でもちゃんとメニューはあります)
先日訪れたときには、おいしそうなカレーの匂いが充満していて、思わずよだれが垂れそうでした。カレーライスも棚田の米など村の産品を使ったおすすめメニューだそうです。
そして、千早赤阪村といえば楠木正成。道の駅に隣接して「楠公誕生地」があります。
意外や意外、この「楠公誕生地」は、豊臣秀吉が増田長盛に命じて検地、土壇を築かせ整備させたものだそうです。
さらに平成2~4年に「くすのきホール」建設に伴い、発掘調査を行ったそうですが、二重の堀に囲まれた14世紀ごろのものと思われる建物跡が確認されたそうです。これが、楠木正成の産まれた屋敷跡だとすればロマンを感じますね。
すぐ横にある「千早赤阪村立郷土資料館」には楠木正成とその城についての資料や古民具などが展示されています。資料館訪問とXのフォローで、今なら金剛山ロープウェーチョロQがもらえます。
「えっ金剛山ロープウェーが復活したの?」と喜んだのですが、逆に数年前に廃止が決定したのだそうです。お土産の余りもの大放出?(←私の勝手な推測です)
まだ、残っていそうでした。レアものだと思うので、欲しいと思った方は、「千早赤阪村立郷土資料館」のXページをフォローして現地へGo!
次の目的地、河南町へ
道の駅「ちはやあかさか」から車で7分の道の駅「かなん」へやってきました。
ここは、「ちはやあかさか」より大きな道の駅で、野菜、果物、花が安く売られています。
後の予定もあったので花は無理としても大根はいけるかな……と思いつつもすっかり忘れて、スタンプだけ押して退散。
立ち去った後で、買い忘れに気づき、ショック!(今、大根高いんだもの!)
いよいよ城攻め、富田林市へ
金胎寺城
楠木七城の1つ金胎寺城攻城のため、先人の口コミにより、駐車場のある「腰神神社(こしがみじんじゃ)」へ向かいました。
「腰神神社」は、楠木正成の愛馬千早丸の腰を治したとの言い伝えのある神社です。
由緒書きを読むと、紀伊国の豪族、箕島宿禰(みのしまのすくね)も御祭神の一柱で、私の住んでいるところのすぐ隣の地域の地名「箕島」を冠する名前が出てきて、ビックリです。何か縁を感じました。
いよいよ金胎寺山(城山)が見えてきました。
地元の方が整備をしてくださっているので、登城路はわかりやすく、案内板もバッチリです。案内板下の黒いボックスにはパンフレットもあります。
登城口の獣害防止ゲートの前には、杖とイノシシ避けの鈴(左側のシルバーのボックス内)も用意してくれています。
下山が特に危険な急坂が続くので、トレッキングポールなどをお持ちでない場合は、お借りすると安心です。
ここに大門があったようですが、寺院の門だったようです。
楠木軍の兵舎跡は、何段かになった削平地です。
中間展望台の案内がありましたが、ここも物見のような場所だったかも……。
「中間」とはいうものの、山頂にかなり近づいています。
緑の建物はトイレです。トイレの設置はありがたいですね。
後で気付いたのですが、ここらへんに「楠公さんの隠し井戸」があるようです。
山頂です。
太平記によると、楠木正成はここでも千早城のように、急峻な斜面を利用して木材や岩石を落とす戦法で戦ったそうです。
案内板によると、お家騒動で有名な畠山義就もここに立て籠もったとか。
嶽山城
嶽山城(龍泉寺城)は嶽山の山頂にありますが、ほぼ山頂に立つ「亀の井ホテル富田林(旧かんぽの宿)」から近いと先人の口コミで知り、調べてみると日帰り温泉可能とのこと。
楽に攻城して、温泉入って帰ろうと、今日のドライブ旅は終わった気分になっていたのですが……。
嶽山城の案内板は見つからず、ウロウロしているうちに嶽山山頂展望台へやってきました。絶景に癒されたものの、ここも城址ではありません。
城址はいったいどこに……?
先人の口コミにあったテニスコートにやってきましたが、いくつかあるテニスコートのどこにも案内板はありません。
もう、「山頂まで来たからここで攻城にするか」とも思いましたが、いつもお世話になっている「お城ページにある地図」を見てもう一度付近をウロウロ(←不審者?)。
やっと、この泉源の後ろのテニスコート横のわずかな踏み跡を見つけました。
歩けばわずか数10mほどの道を、ずいぶんさまよいました。
よかった、案内板までたどり着いて。おっと、ここも畠山氏が使ったんですね。
これは土塁?
まあ、城址碑を確認したので、安心して温泉へ入れます。
さあ、攻城の疲れを癒しに、お風呂セットを持って亀の井ホテルへ。
ホテルの正面玄関を入ってすぐ左に、入館券(温泉入湯券)の券売機があるので、そこでチケットを買い、フロントでもぎってもらうと受付完了です。
アメニティはほぼそろっているので、タオルと着替えだけあればOKです。
効能には筋肉痛などもあり、まさに攻城後にぴったりの温泉で、気持ちよかったです。
オマケの楠木七城とまとめ
以前攻城した楠木七城を紹介します。
千早城
私は2度攻城していますが、初めての攻城が「日本100名城」スタンプラリーの第1号で、攻城団入団の間接的きっかけとなった思い出深い城です。
入団の3か月前、2019年8月5日攻城(←日付もすぐわかる、便利!)
下赤阪城
そして、下赤阪城は、初めて千早城攻城したその日に同時に攻城しました。
青々とした棚田がとてもきれいでした。
上赤阪城(楠木本城)
千早城攻城した日に時間が無くて、2020年1月6日リベンジ攻城しました。
2021年11月14日(なんと入団記念日だ!)、関西城郭サミットの臨地研修で再攻城。イベントでの攻城は、ガイドもあるなど、色々とおいしいことに気づいたのもこのときです。
「小根田城」と「桐山城」は、上赤阪城の一部で、場所ははっきりしないとのことなので、上赤阪城攻城でこの2城も攻城と(勝手に)します。
烏帽子形城
とてもよく整備されていて、遺構もよく残り素晴らしいお城です。
2020年1月6日に上赤阪城と一緒に攻城していました。当時は堀内障壁がわかりませんでしたが、今なら少し感じられるかも……。これは、再攻城案件ですね。
まとめ
道の駅めぐりがきっかけとなって、楠木七城をめぐる城旅に発展しましたが、改めて自分の城歴を振り返る機会にもなりました。
あちこち目移りしながらの城めぐり、結果的に楠木七城コンプリートに5年かかりました。こうやって一つのテーマで城めぐりするのは、点と線がつながっていくようでいいものですね。
5年も経った今だから、畠山氏の名前にも反応できるようになり、ちょっとはお城の見方も進歩してるってことで大満足のドライブ旅でした。
長々とお付き合いありがとうございました。