団員ブログ by 攻城団 団員による団員のためのブログ

なぜ、「裏山」にすごい遺構が残るのか?

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思い立ったが吉日! こんにちは、toproadです。いろいろとチャレンジャーです。

こうの団長や榎本先生、団員のみなさんに温かい目で見ていただきながら、イベントに参加していただきながら、好きなことをやっています。

ほんとにありがとうございます。

と、いうことで、今年は(個人的にはひとことやブログを読ませてもらっていて、初心者ではないと思っている)ぐこさんからバトンを受け取りました。

正直なところ、いきなり男鬼入谷城からということで、ビビってたじろいでいます。

男鬼入谷城主郭

なぜビビってたじろいでいるか? というと、僕は2022年10月29日に八講師城とセットで攻城していますが、体力的に1番シンドかった山城だからです。決して道が分かりづらいとかはないので僕の体力的な問題だけなのですが。

僕は車で落合区駐車場まで行って、そこから集落を抜けて神社から山へ入りましたが、落合区駐車場から往復でトータルで3時間、歩き続けて体力の限界に近づきました。

さて、去年は気づくのが遅くて参加出来なかったアドベントカレンダー、今年は参加させていただきます。ちなみに去年も実は記事を書いていました。しかも、このためだけにnoteを登録してました。

今年は攻城団ブログがあるので、攻めたお城で自分的に「ここだ!」というお城について書いていきます。

今年の振り返りとオンライン評定

ちょっと早いですが、今年を振り返ると、今まで以上に「ギブ」を意識した年かなと思います。

3月に団員が幹事をしてこうの団長の負担を減らしつつ、攻城団のイベントを増やして活性化に貢献する「城たび」の厳島編「あなた毛利元就派? 陶晴賢派? ガイドと巡る厳島の戦いツアー」、それに向けての「城がたり」である「ちょっとわかる厳島の戦い」の幹事をしました。

結果的に厳島神社に入らないツアーになりましたが、それでもとても楽しい時間でした。

5月には磯田先生の動画を見て、忍者について本を読んだりした知識を共有したいと思い、「ちょっとわかる忍者の実態」を開催しました。僕が2冊分発表してしまったのでしゃべり過ぎたのは反省点です。

オンライン評定の延長でと思い「攻城団テレビ」の定期ライブの「団員さんいらっしゃい!」に出演しました。

オンライン評定に出られている方ならそこまで緊張しないと思うので、他の団員の方にも出ていただけたらと思います。

11月には第6回団員総会に参加しました。

毎回、毎回、時間がアッ! という間に流れていく、楽しみなイベントです。

そして、12月の城がたり、1月の城たびと小牧山城を盛り上げます。

その中で、今年はオンライン評定に参加する機会が増えました。

団員総会の延長みたいな感じでこうの団長や榎本先生、その他の団員の方と話ができるので攻城計画の相談をしたり、城たび、城がたりの相談をしたり、グルメの話題を仕入れたり、新しい知識が増えたりします。

その中で榎本先生に紹介していただいた『村人の城、戦国大名の城〜北条氏照の領国支配と城郭』という本が新しい知識を得るきっかけになりました。

今年良かったお城は葛山城!

さて、ようやく本題です。

年明け早々に八王子城、滝山城、忍城、菅谷館、杉山城、鉢形城、金山城、唐沢山城と遠征して、どの城もよくて、特に滝山城や杉山城はよかったんですが、日本100名城や続日本100名城だからよくて当たり前みたいなところもあります。

そんな中で僕が今年、良かったと思ったのは葛山城です。近くの千福城も地元の方がすごくよく手入れされていて良いお城でした。

お城愛を持って整備していただいている方には常に感謝の気持ちしかありません。

葛山城案内板
千福城主郭

殿様籠城のための城?

なぜ葛山城が良かったというと、本で読んだ知識を城攻めで実感できたからです。

多分、城に興味ない方は「建物がないところは城ではなく、殿様は城に住んでいる」という認識だと思います。

興味を持ってくると、山城で建物がなくても城だという認識になっていくと思います。

多くの山城に行くと、建物があったとしても主郭の広さからして見張り小屋や見張り櫓くらいの規模感だったんだろうと想像します。

でも、僕は戦になると殿様は山城にこもって命を取られないようにしていた、だから武士が城を造るための土木作業をしていた、という認識でいました。

先程挙げた杉山城や滋賀県にある秀吉が魔改造? したといわれる土山城、武田の技術を余すことなく見られる古宮城、そこそこ高いところに現れるゴルフ場? 玄蕃尾城、去年行って良かった清水山城、神社や学校、家の裏山くらいのところにすごい遺構があるのはなぜ? 殿様がこもるにはすぐに登れるから守るのに苦労するよね? と思っていました。

一般の人のための城

そんな認識を変えてくれたのが『村人の城、戦国大名の城』だった、という訳です。そして、それを実感させてくれたのが葛山城だった。

一般の人はいくさになると略奪に遭ったり、人さらいにあったりした。それに対して緊急避難先にしていたのが城だったということなんです。

避難するのに高すぎるところには時間がかかる。裏山レベルの高さなら作業しに行くのにも苦労が少ない。「なるほど」と思いました。

葛山城東の堀切

ちなみに団員総会の次の日に攻めた京都の静原城の案内板に「地域住民の逃げ城」という表現がありました。

主郭に神社がありがちだったり、お寺や神社の裏山が城なのも「神様、仏様に守っていただきたい」という信仰心の現れのようです。

静原城北城にある案内板

葛山城も広い城域に曲輪や堀切、切岸、枡形虎口としっかりした防衛のための遺構があります。

必ずしも苦労して高い山に登らないとすごい遺構は見れないということはなくて、むしろ裏山レベルのところにこそ遺構があるというのは山城を理解するにはすごくありがたいことに思います。

葛山城枡形虎口

まとめ

と、いうことで、今年良かったお城は葛山城でした。

山城の攻城は独り攻城が多いのですが、オンライン評定で榎本先生に本を紹介していただいたおかげで知識が増えると見方も変わるということが実感できました。

これからも団員ブログで体験したこと、感じたこと、新しい知識など、どんどん発信していこうと思っています。

みなさんの攻城の役に立てば、新しい発見の助けになれば、攻城団がより盛り上がれば、幸いです。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。今回は以上です。

   
この記事を書いた団員

toproadさん

愛知県小牧市在住の団員です。 鳳来町(今は新城市)の長篠城近くの生まれ、名古屋市育ち。 話す言葉は名古屋弁です。

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