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どうも、はつみんです。
このシリーズは『お城の中にある茶室』を訪れ、茶室の雰囲気を感じながら茶の湯を身近に感じていただけたらいいな……という趣旨でお送りします。
おまけ程度に、用語解説や茶の湯の面白さなどを伝えられたら幸いです。
また、前回茶室バッジ構想という、茶室のある城バッジの案についてブログを書きましたので、そちらも併せてご覧いただけたらと思います。
それでは今回も一服差し上げます。
今回は豊田市博物館から
今回の茶室探訪……の前に、
豊田市博物館にて開催中の特別展「和食 日本の自然、人々の知恵」を見に行ってきました。

豊田市博物館は、2024年4月に愛知県豊田市の豊田市美術館と同じ敷地にオープンした博物館です。
特別展の内容としては、和食とはなにか、食材の話、「和食」はいかにして和食となったか、などなど。
和菓子や懐石料理など、茶の湯とも関係のある内容だったので、お茶の勉強にもなりました。
すごく面白かったので、個人的にお勧めしたいです。

(公式ガイドブック買っちゃったもんね)
特別展示のチケットで入れる、常設展示も見ごたえ抜群です。
高さ7.8mの展示棚に豊田市の動植物の標本、生活道具、土器などの文化財が展示されていて、圧巻でした。

また、豊田市全域のジオラマもあり、ずっと見ていられそう。
上の階に上がると、ケースの上部を双眼鏡で見られるコーナー、ケースの内部に入れるコーナーや、図書などもあり、一日居られそうです。
茶室探訪
あれ、お城が出てこないぞ……? いいえ実は、豊田市美術館/博物館は、七州城(しちしゅうじょう)跡に建てられています。
その一帯を「童子山(どうじやま)」と呼び、そこから美術館の茶室を「童子苑(どうじえん)」と命名したそうです。
童子苑には立礼席と広間の「一歩亭」、小間(こま)の「豊祥庵(ほうしょうあん)」の二棟あり、一歩亭の立礼席にてお茶とお菓子をいただけます。


お菓子は豊田市内の「雀屋製菓舗」椿、お抹茶は同じく豊田市内の「貴玉園(きぎょくえん)」極昔(ごくむかし)。
お菓子はしっとり柔らかく程よい甘さでお抹茶と合います。

立礼卓に釜がかけられていて、雰囲気は抜群です。
茶道具は美術館の収蔵品だそうで、時期によって変えるとのこと。
童子苑職員の方に、ほかの部屋の見学ができるか尋ねてみたところ、いまなら大丈夫ですとのことで、案内していただくことに。
(見学は随時受け付けているが、茶会などで使用中の場合はできないため、できたら事前に連絡を、とのことでした)
茶室の設計も美術館と同じ建築家・谷口吉生氏によるもの。
随所に六角形のモチーフが使われているそうで、上を見上げるとさっそく六角形。




丸窓からは石灯篭が見える。
ちなみに……と、職員さんが教えてくださったのは、ここができた当時の市長さんは「もっと大きな灯籠がいい!」とおっしゃったそうですが、そこは谷口氏が譲らなかったと、こぼれ話も聞きました。
谷口さん、グッジョブと内心思いました(だいぶ失礼)。

茶室は、庭も含めて総合的な設計になっており、すべてのバランスを考えて建てられているとのこと。
茶室の床の間には季節の花を生けるので、障子を開け放したときに床の間と庭が調和するようにと、庭には花の咲く木を植えず、木と苔の緑、秋は紅葉の赤で統一したというのもこだわりの一つだそうです。
私は建築のことはわかりませんが、それが一番よく見えるのは亭主が座る点前座(てまえざ)なので、なんとも贅沢な点前座だと、説明を受けて思いました。

あとは水屋なども見せていただきましたが、そこは割愛。

こちらは3畳の豊祥庵(ほうしょうあん)。
見学は外からのみで、専属の庭師の方が植物の手入れ中でした。
又日亭


敷地内には、又日亭(ゆうじつてい)という、三河寺部城から移築された書院と茶室もあります。
こちらは文化的催事のみ貸出可能で、普段は非公開のようです。
おまけ
今回は用語解説はお休みで(ネタ切れ)。
和食展は本当に面白かったので、お近くの方は是非ともと思い、用語のネタがないけど、勢いのまま書きました。
※調べてみたら、巡回展示の次は京都のようです。公式HP
お茶に関しては引き続き、お稽古にも行き、座学的な勉強もしますので、よろしくお願いします。
また、冒頭でも書きました茶室バッジの案で茶室があってお茶の提供をしている城の情報をお持ちの方がいましたら、ルームで教えてください!
それでは今回はこの辺りで。