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「利神城の城たび」に参加するため前泊した姫路市で夕食まで少し時間が取れたので、2025年10月3日に的形城を攻城してきました。
はじめに
攻城団の城ページによれば、的形城は山陽電鉄的形駅から徒歩10分の圓光寺が城址の一部で、城址碑や案内板があること、平均評価1.8・見学時間18分・攻城人数22人であることが記載されており、比較的簡単に攻城できると考えて、姫路駅を出発しました。

姫路駅から22分で最寄りの的形駅に着きました。

改札口を出るとビラが置かれていました。
一部手に取って地図を見ると圓光寺からやや離れた場所に「的形城跡」と記載があることが分りました。
その時、「何処にいらっしゃるのですか」と女性から声をかけられました。彼女は「的形ふるさと里山会」の会員でこのマップも同会が関係して作成されたそうです。
的形城に行く予定であると答えると、的形城はハイキングコースに入っていないので、整備が遅れていたが、近年城跡までの道が整備されたので登城しやすくなったと教えていただきました。
私は、圓光寺まで歩いて城址碑を確認して帰ろうと思っていたのですが、地図上の城跡まで行くことも視野に入れて駅を出発しました。

駅前の道を真っすぐ進むと、国道250号線に突き当るので、ここを右折します。

10分程歩くと、右手に圓光寺が見えてきました。

この階段を登って本堂に向います。

本堂です。

本堂の敷地には、なかなか立派な城址碑が建っています。


橋を渡るとすぐに道標付きの案内板が立っていました。

墓地の奥に登城路がありました。
道の状況も、どの程度時間がかかるのかも不明だったので、どうするか少し迷いましたが、先ほどの女性の言葉に背中を押されて、思い切って進むことにしました。

登城路は、緩やかな登り坂で何カ所か草が茂って歩きにくい場所もありましたが、概ねこのように整備されていました。

山道をひたすら進みましたが、何の遺構も見当たりませんでした。
正しい道なのか少し不安になったころ、道が二手に分かれる場所に道標があり、ほっとしてさらに進むことができました。

突然、目の前に巨大な石積みが出現しました。

数は多くはありませんでしたが、個々の石はかなり大きく素晴らしいもので、ここまで来てよかったと思いました。

虎口らしき場所から削平地になっている曲輪? に入りましたが、竹藪だらけで土塁などの遺構は見つけることができませんでした。
しばらく、周辺を散策して帰途につき、姫路駅近くのホテルの部屋で祝杯を揚げました。
おわりに
後日、再度情報を収集しました。
攻城団の的形城の城ページには団員の「橋からまっすぐに続く道を奥に進んでいくと、土塁あと、石垣あとが遺されていました」との訪問ガイドがあり、石積みの写真も掲載されていました。この記事は事前に読んでいたはずなのですが、圓光寺周辺にあるものと誤解していました。
2018年12月に登城した人のブログには、「途中まで登ってみたのだが耕作破棄されて藪が酷く、簡単に進むことができなくなったので登っていない。」とあり、当時は登城路が整備されていなかったことが分ります。
また、他のサイトには「主郭部までの道は良く整備されており、藪や蜘蛛の巣は全くありませんでした。主郭部は切り立った岩の上にあり、その途中には竹藪越しに石積みも見られます。」旨の記載がありました。
今回は、攻城時間や評価にとらわれて、簡単に攻城できると考えて、情報収集がおろそかになったと反省しています。もし、的形駅で女性から声をかけてもらえなかったら、圓光寺の城址碑を確認して帰っていたと思います。