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皆さん、こんにちは! 団員のワタナベです。
僭越ながら、2回目のアドベントカレンダーに参加させていただきます!
10月に訪れた津山城で石垣の凄さに感動したので、その時のことを記事にしてみました。

ということで、やってきました津山城。
北側と南側に入口があるなと思いながら南側にやってきたのですが、北側は出口専用だったので結果オーライでした。

入口から石段を登るとすぐに長大な石垣が出現。一直線にどこまでも続く石垣は迫力があります。

ゲートで料金を払った先は、巨大な桝形虎口のようになっていました。
まずはまっすぐ進み、大きな石段を登っていきます。

登った先では、駅方面の市街地がよく見渡せます。それほど高く登ってきたつもりはありませんが、早速良い景色を堪能できました。

背後の二の丸の方にはこんなにも高い石垣が!
水堀もないので根元から見上げますが、迫力がすごいです!

いったん石段を下りて、再び入口の方へ。四方八方を石垣に囲まれて、目に見える全ての場所から弓矢や鉄砲で狙われている感覚に陥ります。

ここが三の丸の正面入口ですが、かなりの大軍勢が一度に出入りできそうなほど広いです。
山城では出入口を狭くして敵の侵入を防ぎますが、津山城が築かれた頃は最早そんな時代ではなかったんですね。

この頃は城内に彼岸花が多く咲いていました。桜で有名な津山城ですが、彼岸花と石垣の取り合わせも悪くないですね。

三の丸と二の丸の間には、さらに大迫力の石垣が控えていました。
この絶壁を堪能しながら歩いていくと……?

よく写真でも見る「表中門」に到着しました。
桜の木に囲まれており、満開の時期にはさぞかし美しいだろうなぁと考えながら石段を登ります。

大きな石段の脇には小さな石段がありました。順路からは離れますが、こういう脇道を攻めるのもワクワクしますね。

奥まで進むと、お城の東側の市街地がどこまでも見渡せる絶景ポイントに到着。
ここから北側を向くと……?

まだ上に石垣が続いていました。
写真だとわかりにくいですが、草に埋もれた部分はかなりの高低差がある絶壁で、よくこんな場所にこれだけの石垣を積んだなと気が遠くなりました。

ここからは二の丸です。いよいよ津山城のシンボルである備中櫓が見えてきました。

二の丸から本丸や備中櫓を見上げると、さらに圧倒的な高低差が。
ここまで結構登ってきたけど、まだ本丸は先かぁと考えながら歩いていると…….。

備中櫓の横にめちゃくちゃカーブしている石垣を発見!
他の石垣が直立に近いものが多いですが、ここは足元が大きくせり出しています。何故この辺りの石垣はこうなっているのか考えながら、先に進みます。

城内はまさに石垣と石段の迷宮といった趣です。石垣が目に入らない場所を探した方が難しいくらいです。

本丸に向かうルートとは別の道を発見! 先ほど見上げた断崖の石垣に沿って進みます。

今までの広い通路からは一変、舞台裏のような狭い通路を進みます。
ど真ん中に木が生えていて、ちょっぴり鬱蒼とした雰囲気です。

ふと左側を見ると、石垣の途中に明らかに算木積みのような場所があります。左側は後から増築したんでしょうか?

木々が無くなると、一気に視界が開けると共にこの景色が現れました。
荒々しい石垣、綺麗な青空、そして眼下に広がる街が一度に味わえるこの光景が、このお城の中で一番感動した場所になりました。

逆側から見たところです。
維持管理をしなければ一段下のように草木に覆われるはずですが、木を伐採して草を刈って、大雨が降っても崩れないようにここを管理されている方々に感謝です!

その後は本丸に行き、備中櫓へと進軍です。
お城が機能していた頃は様々な建物がありましたが、今はこの建物のみ復元されています。

櫓の前にはしっかり解説板が設置されています。
普通はお城の象徴である天守を真っ先に復元しそうなものですが、櫓を優先して復元したのには御殿のような珍しい構造だという理由があったのですね。

屋根の鬼瓦にはデカデカと森家の家紋がデザインされています。小さいですが池田家の揚羽蝶の家紋もあるのですが、分かりますか?

中に入ると解説板にあったとおり畳敷きで、櫓の中とは思えないゆったりとした空間が広がっていました。
この日は平日だったこともあり他に人もおらず、畳に座ってのんびりと紹介ビデオを見させていただきました。

櫓内にもちょこちょこ解説があって飽きないです。
森家については長可のことは(美濃金山城の城たびで)知っていましたが、弟の忠政公もいろいろと苦労したんですねぇ……。

櫓の2階は普通は見張りの場所ですが、ここでは明らかに偉い人のスペースになっています。
戦いのための設備は見当たらず、のんびりと平和な時代の雰囲気を堪能しました。

御殿……ではなく櫓を出て、天守跡へ向かいます。
ここは天守に入る前の門があったそうで、先ほどまでとは違い厳重な警備がされていたようです。

カーブの美しい石垣の上にやってきました。
奥の備中櫓よりもさらに高い位置に土塀が建っていて、これだけ高い位置の建造物を支えるためには、補強するために根元の部分をせり出して大きくすることに納得しました。

ついに到着! 天守台です。綺麗な直方体が鎮座しているように見えますが………

登ってみると中々複雑な形をしています。
江戸時代にはこの上に五重の巨大な天守があったようですが、昭和には「張りぼて」の天守もあったとか……? いろんな場所にある解説を読んでいると、あっという間に時間が過ぎてしまいますね。
(この時点で予定していた滞在時間はオーバー済み)

天守台を満喫した後は、北側の出口を目指して降りていきます。こちらは「裏鉄門」で、裏側とは思えないほど立派です。

こちらにも石垣に境界線がありました。
近くの説明板によると、この辺りは明治時代に崩れた後に積み直されましたが、本来の形とは異なった形で直されたようです。境界線は形が変わってしまった影響なのでしょうか?

石段を下りていきますが、一段一段が結構大きいです。
裏というだけあって、表側よりもあまり手が入っておらず昔のままといった印象を受けます。

北側の出口ゲートをくぐって、無事に場外へ脱出。
石垣に見送られながら城を後にして向かったのは……?

津山名物のホルモンうどん!
良い景色にうまい食事も満喫できた、大満足の攻城になりました。
津山城を実際に攻城してみた結果、金沢城や姫路城のような大大名の城に比べてそこまで広くはありませんが、石段を登るたびに新たな石垣の壁があり、とにかく迫力がすごいお城だと感じました。
特に秋から冬にかけては城内の木に葉っぱが無いので、石垣の迫力を余すことなく堪能できますので、この冬に皆さんも一度攻城してみてはいかがでしょうか?
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。年末も充実した攻城ライフをお過ごしください!
